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ペチカのご相談は株式会社ECO WARMへ

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〒396-0215 長野県伊那市高遠町小原407-5

detailペチカQ&A

ペチカについて、今までいただいたご質問とそのお答え集です。

ペチカ施工の工期はどのくらいかかるんですか?

規模や条件にもよりますが、標準的なペチカでおよそ10日〜2週間位です。

ペチカの構造ってどうなっているんですか?

  • 本来なら煙突から捨てている排熱を、ペチカ本体のレンガに蓄熱させています。レンガにため込んだ熱はゆっくりと放熱していくので、長い時間ぽかぽか暖かいのです。        
  • 極寒の地シベリア式のペチカ構造で作っています。ペチカの種類はは大きく分けて横引きと縦引きの2種類がありますが、熱効率と煤(すす)の除去率の高い縦引きアップダウンを繰り返すドラフト構造で作っています。 

シーズン初めの焚き方を詳しく教えてください。

  • ペチカレンガが冷えている状態では、煙の引きが悪く逆流が起こることがあります。また外気温が室温より高いときも逆流が起きます。      
  • この、逆流を防ぐには以下の作業が必要になります。
     まずペチカに近い窓を少し開けます。気密性が高いと引きが悪いからです。(外気導入パイプがあれば窓を開ける必要はありません。)シャッターフタを全開にします。焚口を開けます。
  • 次に煙突直下の掃除口で火を焚きます。(ガスバーナーでも良いです。)煙突直下なので逆流せずに煙は上昇します。火が安定したら、掃除口を閉じます。
  • 焚口でよく乾燥した薪を中火以下で焚き始めます。(乾燥した薪を使うのは常に基本です。)急激に温度が上がると、レンガが割れたり目地が切れたりします。掃除口で焚くことで出来る空気の流れ(上昇気流)を使って焚口の煙をペチカ本体に引き込むのです。
  • 掃除口で火を燃やすと同時に焚口で燃やす。この作業はおおよそ30分くらいです。煙の流れができて、逆流がなくなれば、掃除口で焚く必要はありません。
  • そのあと中火でペチカ本体を温めます。3〜4時間は温めてください。いったんあったまれば、逆流することなく、朝晩焚けば常にペチカはぽかぽかしています。
  • 薪が燃え尽き煙の出ない状態(おき)になったら、吸気口とシャッターを閉じてください。ペチカは保温されます。逆に、吸気口とシャッターを開ければ熱は煙突へ抜けるのでペチカの温度は下がります。

レンガ煙突は耐震性が心配です。スチール煙突ではダメなんですか?

もちろんスチール煙突でも可能ですが、次の理由によりお勧めしていません。

  • スチール煙突はレンガの煙突に比べ、煙道の径が小さいため引きが悪くなります。
  • ペチカの内部構造は、排熱をため込む為に、数か所に仕切られた空間で、煙がアップダウンを繰り返して煙突へ抜けていきます。

    通常の薪ストーブと違うため、スチール煙突トップが逆流を防ぐ構造になっているとさらに抵抗がかかって、引きが極端に悪くなり逆流を招きます。

    但し、焚きはじめのみの現象で、ペチカが温まっている状態ではこの現象は起きません。   
  • 通常オールレンガでペチカと煙突を一体構造で作る場合、レンガ煙突は屋根上まで抜けていて、途中梁もしくは2階台もしくは天井へ抜ける部分のボックス等と数か所建物本体と固定され作られます。

    地震時に建物と同じ動きをします。建物が倒壊しない限り、ペチカと煙突は倒れる危険性は極めて少ないと考えられます。

    しかし、 スチール煙突にする場合も、ペチカ本体と建物とを固定金物で補強していますが、地震時にペチカ本体のみが建物と違う動きをするので補強が少ないと、かえって倒壊の危険性が増してしまいます。

自作でペチカを作りたいのですが、作り方を教えてもらえるんですか?

基本当社で設計施工一式請負としています。申し訳ありませんが、施工要領だけ教えるわけにはいきません。     

実際のペチカを見ることは可能でしょうか?

自宅ペチカはご要望があればいつでも見学可能です。

予算はどのくらい見ればいいんですか?

通常条件下でのペチカ工事材工共一式の請負金額は、
2階建て木造家屋で標準的サイズのオールレンガタイプの場合でおよそ税別120万円くらいです。

但し、基礎コンクリ工事、屋根穴あけ板金工事、仮設足場、諸経費の代金は含まれておりません。
平屋の場合煙突が短くなるので、その分安くなります。ペチカの大きさでも価格が増減します。

お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください。


地震に対して安全性を確保するために、鉄筋などを入れるのでしょうか?

基本的には鉄筋は使いません。レンガは平積みで互い違いにセメント目地によって接着し、箱型に積まれていくので安定しています。

また、鉄は熱による膨張率が高いので、埋め込むと亀裂の原因となります。 但し、一部接合部分等、力骨(強度のある太い針金)等を接着モルタルの中にいれて、補強する場合もあります。

地震対策として、柱や梁など構造体木部と、L字金物で接合して地震時の倒壊を防止しています。

外気導入パイプなどの工夫はあるのでしょうか?

機密性の高い住宅の場合、外気導入パイプは必要です。しかしながら、建築基準法で新築住宅については、平成15年7月1日〜、24時間換気が義務づけられています。外気流入口が居室に付いていれば、通常必要ありませんが、つけた方が引きは良くなります。


煙突はどうなっているのでしょうか?

煙突はレンガを互い違いに、箱状にモルタルで接着しくみ上げているので安定しています。
煙突内部の口径は23〜25pの真四角です。

煙突煤(すす)は通常の薪ストーブの1/25〜1/50の量です。煙突掃除はほとんど必要ありませんが、煙突トップはメンテナンス時に取り外し可能で、煙突内部がストレートに見える構造になっています。

煙突トップはステンレス・アルミ製でさびにくい構造になっています。また鳥が巣をつくらないように(H24.12〜)防鳥金網を装着しています。

煙突へは低温となった煤の少ない水蒸気が流れます。煙突レンガが木部と接触していても問題ありません。万が一煙道火災になったとしてもレンガは耐火物なので大丈夫です。

煙道火災の原因は内側に付着したタールです。タールに着火すると煙道火災が起きます。タールは湿った薪を使うと沢山出ます。タールが出ないように乾燥した薪を使ってください。

燃焼室を本体の外側に出しているのは何か意味があるのでしょうか?

もちろん一体構造も可能ですが、次のようないくつかの理由があります。

  • レンガは高温になると膨張します。たとえば、1丁で0.2mm膨張したとして、5丁だと1mmになります。周りに壁等がありますと壁に圧力が加わり、レンガが割れる原因になります。単独なら、膨張しても周りに負荷がかかりにくくなります。また、傷みやすいところなので将来メンテナンスがしやすい理由もあります。(2017.11〜)割れ防止に焚口内部は金網を入て耐火セメントを塗っています。
  • 燃焼室はいわば、ストーブです。部屋を早く温めるには分離している方が効率が良いからです。但し、冷めやすいという半面もあります。しかしレンガは鉄に比べたら蓄熱性はその比ではありません。 早く温まり、かつ保温する。この両方を目指しているからです。   
  • 燃焼室の上に鉄板を乗せて、お湯を沸かしたり煮物をするのに分離しているほうが、都合がよいからです。        
  • 燃焼室には耐火レンガが使われます。本体使用の赤レンガなどと規格寸法が異なるため、目地幅が揃いません。混ぜて積むことが難しいからです。        
  • 燃焼室をペチカと分離させることで、T字型構造体になり耐震性が向上するからです。

記載の薪1束のサイズというのはどの位の物でしょうか?

直径30p位×長さ45pくらいを目安にしています。また、針葉樹セッパ(製材時の丸太の外側の端材)を想定していますが、広葉樹の場合なら、火力も強く火持ちも長いので、使用量が減ります。

薪の種類はどんなものが良いのですか?

燃やせるものなら何んでも良いです。特に種類を選ぶ必要がありません。ただし、生ハム・ローストビーフなど作るときは広葉樹が適しています。

ペチカ本体の煤(すす)のお掃除はどうするんですか?

ペチカ本体外側には掃除口が各煙道にそれぞれ1か所付けてあります。ペチカ本体のすべての煙道が掃除できるようになっています。1シーズンに一回程度の掃除で十分です。


焚口の灰のお掃除はどうするんですか?

初めて使用してから徐々に灰はたまっていきますが、初めのうちは取らずに5〜6センチ程度(レンガ厚1丁分)までためてください。灰があるほうが火床が安定します。またオキになってから灰の中で残るので、保温性能が向上します。


法的な規制などありますか?

特にありませんが、消防法などは居住する地域ごと異なりますので、自治体にご確認お願いします。ペチカは耐火物のレンガで密閉して作ります。表面温度も高温にならず、耐火構造のため安全性は高いです。本場ロシアでは横引きタイプのペチカは一酸化炭素中毒になりやすく禁止されています。弊社では熱効率と安全性の高いシベリア式縦引き構造で作っています。また、アメリカではペチカ構造でない薪ストーブを禁止している州もあります。日本では規制がありませんが、煤(すす)の量が圧倒的に少ないペチカは環境にも優しいのです。


ほかにもいろいろ詳しく聞きたいのですが?

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  • 株式会社ECO WARM 代表 山口 惠次郎(ヤマグチ ケイジロウ)
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